ノートのとり方 準備編

今回は道具編に続いて準備編です。
私がノートをとる前にどんな準備をしているのかを書きます。ノートを取る前のいくつかの準備はとても大切です。が、たくさんの準備をするとメモすることのハードルが高くなるため必要最低限の準備をします。

日時と場所

基本的な情報は必ずメモしておきます。
まずは日付。後でノートを整理しやすくするために書きます。書き方はシンプルに 2008/1/16 といった風に書きます。年、月、日といった漢字は、メモする文字量を増やすため滅多なことでは使いません。個人的にはよく年を忘れるので気をつけたいところです。
また最近は時間もメモするようになりました。例えば 11:20〜 といった具合。大学の講義であれば何限目の講義のノートなのかがすぐにわかるので便利です。思いついたことのメモであれば、アイディアがどういう順番で何をきっかけに生まれたのか振り返ることができます。会議等のメモでも時間をメモしておくと、いつから始まったのかわからなくなることが無くなります。ホワイトボードの隅に始まった時間を書いて、いつも会議時間を無意識に共有し合えるようにするなんてのはファシリテーションのちょっとした小技でしょうか。
さらに @淀屋橋 や @電車内 や @ドーンセンター 等々、場所もメモしておきます。どこでのメモなのかを書いておけば、メモったことを思い出すときにイメージが浮かんで、内容や状況を思い出しやすくなります。

タイトル

ノートのタイトルを少し大きめに書きます。講義であれば講義名、会議であれば会議名を。タイトルが明確に無いものも無理矢理タイトルとなりそうな言葉を探して書きます。そのノートにこれから何を書くのかをはっきりさせるためです。
余裕があるときは、これから話されるであろう内容の予想や自分が質問したいことを、タイトルや話し手の雰囲気から予想してメモしておきます。「こんなことを話すんだろうか。」「このタイトルなら自分にはこんな知識・体験があるな。」「前から疑問に思ってたことをあとで聞いてみよう。」等々、です。時間が許す限りたくさんのことをメモするのが理想でしょうか。講義や講演では質疑応答時に、会議では自分が発言するときにこのメモがとても参考になります。これらのことは準備時だけではなくメモを取りながら隅っこに書くことも多いのですが、話の影響を受けていない状態の自分を残しておくことができるので、準備時にもしっかりメモしたいところです。

話し手の名前をメモします。漢字氏名、肩書き、出身、経歴等々わかる範囲で書いておきます。名乗るだけで漢字がわからないときは、間違えると失礼なのでカタカナで。(伊藤さんかと思ったら伊東さんだったり……。)その人の情報は後で質問をしたときやその人と親しくなったときに、会話の糸口になったりその人の背景を思い出すことができるのでなるべくメモします。
また一緒に聞いている人がいたらその人の名前を、グループ形式ならグループメンバーの名前をメモします。
ただ、名前をメモすべきかどうかは微妙に迷っているところ。メモが近くの人の視線に入るので、名前を忘れてメモに視線を落とすと「この人、私の名前覚えてなかったな」ってすぐにわかってしまう。メモを隠れてとるのもなんか変。もちろん覚えるのが1番なのでしょうが忘れたときがピンチ……。ファシリテーター時なんて、かなり集中して名前を覚えます。妥協案として名前は小さくメモしつつもできるだけ記憶して、どうしても思い出せないときだけチラッと見る、という風に今はしています。何か良い方法ないですかね?


次回は、私がメモをとる手順について書こうと思います。


これからワークショップに行ってきます。
今日はつくり手ではなく受け手側。
合意形成がテーマらしいです。実りある意見交換ができると良いなと思います。